【心の幾何学】恋愛における“距離感”の正体──人はなぜ、近づきすぎると不安になるのか

恋愛において、お互いの関係が深まってくるとふと、距離感がわからなくなることがある。

それは、時間をかけて距離感が変化したというものもあれば、その時その時のお互いの気持ちや環境のせいで、昨日までしっくりきてた距離感がいつの間にか心をざわつかせるものに変わっていたというものもあったりする。

  • お互い好きな気持ちはわかっているのに、近づいた瞬間不安になる
  • 愛し合っていることはもう揺らがないはずなのに、現実の些細なことで絶望して未来を否定してしまう
  • 少し冷静になろうと距離を置くと、その距離が急に怖くなる

好きという気持ちはきっと純粋でシンプルなはずなのに、その周りにある”温度”や”沈黙”、”態度”が2人の距離の意味を複雑にしてしまう。

そんな、2人で長くいるからこそ生まれる「距離感がわからなくなる」問題について、僕の個人的な経験と合わせて考えてみたいと思う。


目次

恋愛で距離感がわからなくなる理由

思い返してみると、お互いの距離感がわからなくなることが多いのはその相手のことが好きであればあるほど起きていた。

なんとなく嫌いじゃない、まぁ良いかなで一緒にいた相手にはこの距離感問題はそれほど起きなかった。

つまり、距離感がわかなくなるのは相手への好意が大きいからこそ起きる現象だと思う。

相手のことを好きだからこそ、相手の微妙な変化や心の機微に敏感になって、「きっとこう思っているんだろうな」「今は一緒にいるよりはそっとしておいた方がいいな」などと、相手の気持ちを先回りしてしまう。

でも、実際に話してみたら相手は全く別のことを考えていた、と言いうのはよくある話。

どんなに分かり合えているつもりでも、相手の”温度”は簡単には掴めないものだ。

近づきすぎると不安になる心理学的メカニズム

実は、この距離感問題には心理学的にちゃんと名前がついていて「アタッチメント(理論)」と呼ばれている。

人にはそれぞれ距離感のクセがあって、幼少期の親とのコミュニケーションや今までの経験によって、ある種、本能的に人は距離が近くなると恐怖を少なからず持ってしまうようだ。

距離が近づくということは、自分の心を相手に開き、無防備になるということでもある。

だから、好きなほど、近づくほど、不安も増幅する。

安心と不安は、実は同じ場所に同時に存在する。

遠すぎる距離がもたらすもの -関係は余白で壊れる-

距離感に不安を覚えると、「少し距離を置こう」と考える人は多いと思う。

これがうまくいくこともあるだろうけど、大体の場合は自分たちで置いたその距離がいつの間にかデフォルトになっていって、気づけば遠い存在になってしまう。

距離が広がると見えなくなる部分が増えて、”想像”が膨らみ、不安の材料がいくらでも集まってしまう。

関係は、想像の余白が増えたときに壊れやすい。

色々なことを乗り越えてきたパートナーがベタベタしすぎない距離感で、でもお互い信頼して仲良くしているのも見かけるけど、これは単に距離を置いて”放置”しているとは違う。

お互いの距離感の取り方や今までのいろんな経験から相手のことが信頼できていることから生まれる”余裕”というやつなんだと思う。”放置”と”余裕”は違うものなんだ。

恋愛をしていて、距離感問題が出てくるのは付き合ってしばらくして、というタイミングが多い。この時期はどうしてもこの”余裕”の関係に行き着く前だから、会う頻度や連絡頻度が気持ちの距離に直結してしまう。

つまり、単に「距離を置こう」はうまくいかないということ。

そう考えると、相手が遠いと思ってしまうのは”嫌い”が増えてきたわけではなく、”生活リズムのズレ”が原因のことが多いんじゃないかと思えてくる。

距離感が合う相手は生活リズムが同期してる

距離感問題についてここまで考えてきたけど、逆に距離感が合うなという相手はどんな相手だったかを考えてみる。

そうするとさっきの話の”逆”が答えに気づく。

  • LINEの温度が無理なく合うという現象
  • 会いたいと思うタイミングが一致する不思議
  • 同じことを考えてた!ということが多い

そういう生活リズムの一致が安心感と信頼感を生み、距離というものを意識しなくなる。

一緒に眠った時のお互いの感覚、

  • 安心する
  • いつもより深い眠りになる
  • 翌朝スッキリしている
  • 同じ夢を見る

みたいなのは、もしかしたらこのリズムが生み出すものなのかもしれないなと個人的な経験から思ったりもする。(実際、このリズムが合わないなと思う相手とは一緒に寝てもなんか違和感があるという感覚があった)

じゃあ、ちょうど良い距離感ってどこ?

結局、2人にとってちょうど良い距離感ってどこなのか。

これは人と人の関係の話だから一般論では言い切れないとは思う。ただ、ひとつ言えるのは”自分の温度”を整える習慣は作れるということ。

つまり、

距離感=相手への機体のコントロール、2人のリズムの総和

なのだとしたらここを2人で擦り合わせていけると良いのかなと思ったりした。それも無理に縮めたり、広げたりというよりはその擦り合わせの中で、自然に落ち着ける範囲を見つけていくことが大切だ。

まとめ 恋愛の距離とは、ふたりのこれからが滲み出る温度のこと

恋愛における距離感問題。この距離は結局は2人の関係値を映すバロメーターだと思う。

だから、距離は縮めたり、広めたりするものではなく、”育てるもの”。

無理な近さは壊れ、想像の余白を生む遠さもまた壊れる。

だから、2人で自然と呼吸があう距離感が訪れるようにリズムを合わせて見つけていくものだと思っている。

その中で育つ距離こそ、2人の”こらからの”温度なんだと思う。

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