2025年11月25日(火) 小雨 -雨と涙-

久しぶりに雨が降った日だった。ここ最近ずっと冬晴れといった感じで乾いた日が続いていたのに今日は雨だった。

だからと言って何か変わったことがあるわけではなく、僕は普段通りに仕事をこなして日中が過ぎていった。仕事もそろそろ終わろうというころ、友人からの連絡。

「風呂でも入りにいかないか?」

確かに風呂でも入りに行きたい天気だった。

友人と風呂に浸かりながら彼女のことを考えていた。

彼女は今頃何をしてるのだろうか。僕のことを考えてくれているのか、なんていつもの思考が静かに巡る。彼女と温泉にでもつかりながらゆっくりできたら幸せだろうなとつい妄想をしてしまう。

顔に当たる小雨が、お湯の暖かさと対照的に冷たくて気持ちが良かった。


風呂屋を出て、友人と別れる頃、彼女からのメッセージに気付く。

「今から迎えに来れたりする?」

「なんだかすごく会いたいの」

断る理由なんてなかった。

迎えにいくと、彼女は車に乗り込むなり、いつも通り強く抱きついてきてキスをした。なんだか今日はいつもよりハグが長い。そう思った瞬間、彼女は泣いていた。

涙が首筋に温かく流れてきて、僕は何も言わず彼女を抱きしめた。

連休中、会えなくて辛かったのは、僕以上に彼女だった。

今日の彼女はなんだか少し幼く見えた。気付くと雨は止んでいた。

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