前日の”ざらざら”を経て、今日の朝はすっきりとした気持ちだった。
いつもの場所で彼女を待つことも、なんだか新鮮な気持ちだった。
「早く会いたい」
駅にもう着く頃とわかっていてもそんなメッセを送ってしまう。
エスカレータを降りてくる彼女を目で追う。今日は僕からハグをしてみた。彼女の匂いがした。世界で一番好きな、落ち着く匂い。そして、そっとキスをする。
愛おしい気持ちがじんわりと広がる。
彼女が見つめてくる瞳はいつもよりも優しさと愛情が増している感じがした。
彼女のコーヒーが温かいうちに、たくさんの話をしたくなった。このまま、彼女を連れて2人でどこか遠くに行きたくなった。
「このまま2人でどっか行っちゃうか。天気もいいし。」
僕がそう言うと、彼女は笑って、
「そうしちゃう?どこに行こっか。」
そんなふうにできたなら、ただ、良かったのに。
僕らの朝はそんな会話で過ぎていった。
もう何度も過ごした、区切られた時間。

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