中学の頃からの親友が2人ほどいる。1人は色々あって数年前に、離婚した。
そしてもう1人の方が先日、入籍をした。
中学校から3人で仲良くしていたわけだが、男の友情らしく、大学に上がった頃からは年に数回合うかといった感じの友人たちだ。
3人の中で一番まともで、だけど、いつも”良い人”止まりだった彼が結婚をすると聞いた時は、自分でもびっくりするくらい嬉しかった。ようやく、彼の魅力に気づいて受け止めてくれる人と出会えたのかと。
今日はそんな彼が自宅に招いてくれて、奥さんと2人で手料理を振る舞いつつの、「はじめましての会」だった。
すごく彼にお似合いの素敵な人だった。ここ数年、彼からはどこか1人でいることを極めていた求道者のようなオーラが出ていたが、久しぶりに会った彼からは分かりやすく幸せそうなオーラが出ていた。優しい男の雰囲気が滲み出ていた。
なんだか、こちらまで恥ずかしくなるくらいだった。
ふと、自分の時はそんなオーラが出ていただろうか? 僕は優しい男に映っていただろうか? などと少し振り返ってみたけれど、もはや全く思い出せなかった。
時間の流れというのは、人生のターニングポイントの記憶さえも残酷に風化させてしまうものなのかと少し怖くなった。
嬉しそうに奥さんとキッチンに立つ2人を見ながら、僕はつい、一緒にいられることの幸せと重みを忘れないでほしいな、と思わずにはいられなかった。

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