土曜になった瞬間も飲み会は続いていた。帰る気配のない仲間たちにしびれをきかせていた。時計が午前2:00を指すころようやくお開きに。2人でタクシーに乗りこみ彼の家へ向かう。
眠い目をこすりながら、彼の家の階段を上がる。会話が要らない時間の始まりがとても好きだ。
街が目覚める前に、旦那が目覚める前にまたタクシーに乗り込む。
目を覚ますと旦那の不機嫌さが声や言葉に出ている。前日夕方からの音信不通は咎められて当然なのだろう。丁寧な謝罪と、お出かけの提案でご機嫌取りをする。夕方から友人の家へ泊りに行くため旦那に送ってもらう。
飲み始めてからすぐ、友人に彼と会ってみたいと言われ、私は彼へ電話した。車で1時間かけてきてくれた彼は朝まで過ごしたとは思えないくらい私を愛しい気持ちにさせた。会いたいと言った割に人見知りな友人に対し、彼はいつもの調子で話しかける。何でもないことを私は不思議な気持ちで見守った。
同じ映画が好きなことを理由に3人で鑑賞会をすることになり、そのまま私の友人の家に泊まることになった。彼を抱きしめながら眠りにつく贅沢を知ってしまった。この贅沢を近い未来手に入ることを現実にしたい気持ちとその過程で起きることへの不安は拭いきれない。今この不安に目を当ててしまえば、この贅沢を味わうことは出来ない。
今はそっと蓋をし、彼をもう一度強く抱きしめ眠りについた。
▼ この日の “もうひとつの視点”
2025年11月18日(火) 晴れ -残像-

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